2017年4月22日土曜日

43才、ICSIで2回不成功後のAIH妊娠例

43才。ICSIで2回不成功であった方が、AIH妊娠されて卒業されました。
体外受精やICSIをおこなっていても、その合間には、AIHをおこなうことが、無駄ではないという1例ですので、ご紹介致します。

42才で当クリニック来院され、卵管造影検査と子宮鏡をおこないました。
AMHは0.69と、卵巣機能は年齢相応に低下していました。
精子はばらつきが大きく、2回の採卵では、ICSIを選択しました。
1回目4個採卵、2回目3個採卵。胚移植したものの妊娠せず。
また、採卵・胚移植の合間には、AIHも併行しておこなっていました。
2回目のICSI施行後、
6回目のAIHで妊娠し、卒業されました。

この例では、
1)40才以上でも、AIHも有効である。
2)ICSIを必要とする症例でも、AIHは無駄ではなく、有効なことがある。
3)40才以上方、ARTの方にも、卵管造影検査をおこなう意義はある。

少しでも妊娠する可能性をあげるためには、ARTであっても、それのみに治療を限定せずに、広く治療の可能性を探ることも縦横だと思います。

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